城には守りを固めるために堀や塀で仕切られた防御区画が設けられ、その出入口に門が設置されています。
姫路城内は、との三門など既に消失した物もあります。右の写真は、リの櫓と共に明治15年に消失したをの門跡です。
当時の状態で残っているのは21箇所です。以下に、その一部を、撮影した写真の中からタイプ別に紹介します。
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櫓門
門の上に櫓を載せる大規模な造りとなっていて、守りを固めるうえで重要な場所に配置されました。現存するのは7箇所です。
中でも、菱の門は防御機能に加えて、格子窓と華頭窓を黒漆塗り、飾金具を付けるなど見た目も豪華です。また、との一門の櫓は白壁ではなくて城内唯一の素木造です。備前門は右側出隅に石棺の転用石が埋め込まれています。
菱の門 |
はの門 |
にの門 |
ぬの門 |
との一門 |
水五門 |
備前門 |
棟門
2本の鏡柱に冠木をかけ、その上に切妻屋根を被せています。
ちの門 |
水一門 |
水二門 |
高麗門
上記の棟門と同様に切妻屋根が載る鏡柱の内側に、更に控え柱を立て、その間にも小さな切妻屋根を載せています。
いの門 |
ろの門 |
への門 |
との二門 |
との四門 |
りの門 |
埋門
石垣や土塀に穴を開けて狭い通路を確保しています。現存するのは4箇所です。
るの門 |
ほの門 |
水三門 |
その他
西小天守地下への出入口が水六門と呼ばれています。
水六門 |
城下の堀沿いあった門は、石垣しか残っていませんが、こちらの門跡でまとめています。
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