姫路城天守閣から見て、中曲輪と呼ばれる中濠で囲まれた地域の東の端、南北に流れる中濠沿いに内京口門跡と久長門跡があります。共に案内板には当時の門がイラストで紹介されています。
内京口門跡
この門跡は、姫路城の東南、賢明女子学院の裏手にあります。現在は鉄の扉が閉められ、門の向こうは学校です。門の前の濠にかかる土橋は駐車場になっていました。南北に流れる中濠は、内板のイラストと同じよにこの場所で鍵型に折れ曲がっています。そして門は南向きで、少し南に行くと西国街道があります。
ここから北に向かって延びる濠の両岸はきれいに整備されています。でも人通りは少なく、一般の観光客もあまり来ないようです。幹線道路から離れているので交通量も少なく静かな場所です。
今はその跡も見ることが出来ませんが、この門から東に500メートルほど離れた外濠に外京口門が設けられていました。現在その場所は東光中学校となっていて、近くに案内板がふたつ立てられています。
それによると、そこは西国街道の出入口となる重要な場所であったため厳重な構になっていました。明治になって取り壊されたそうです。
久長門跡
内京口門跡から濠に沿って北に進むと久長門跡です。中濠に沿って立っていたこの門は東向きでした。現在は濠に車一台が通れる幅の久長橋が架かっていて、残っている石垣の間を姫路城に向かって道路が通っています。この先には姫山駐車場が、北側には姫路医療センターがあります。濠はここからさらに北へ延びて左に曲がり野里門へと続きます。
野里門跡
ここは道路を挟むようにして濠が続いていますが、城門が在ったことをうかがわせるようなものは何も残っていません。
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