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埋門跡

埋門(うずみもん)跡は、姫路城の南側を東西に走る国道2号線と、姫路城の西を南北に流れる船場川が交わるところにあります。天守閣から見て、中曲輪と呼ばれる中濠で囲まれた地域の南西端になります。

埋門跡

埋門には外門と内門があったようですが、現在は石垣だけが残っています。高さは6メートルくらいあるでしょうか。

しかも、国道2号線に沿って整備された歩道に石垣の一部が張り出すような容になっていて、その分だけ歩道が狭くなっています。通行の便より石垣の保存を優先したようです。

また、案内板(下の写真)には、当時の埋門がイラストで紹介されていました。中曲輪の南西端ということで、このイラストでは東に向かう濠と、南北方向の船場川と濠が描かれていますが、現在、この付近の濠は埋められ、船場川だけが残っています。

埋門跡案内板

備前門

埋門から船場川に沿って200メートルほど南に行ったところに、僅かに外濠が残っています。そこには備前門が有りましたが、明治時代に解体されてしまい、今は跡形もありません。

福中門とも呼ばれた備前門は外曲輪の西側に位置し、西国街道への出入口となっていました。因みに、東側の出入り口は外京口門です。

備前門跡地では、2014年の発掘調査で、備前門から船場川に架かっていた橋の跡が見つかっています。

備前門橋跡

2017年には、備前門の石垣の一部が発見されています。その中で最も大きな石は、幅約80センチ、高さ約70センチ、奥行きが約80センチです。

備前門石垣

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姫路城の門跡