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姫路城 改修工事

大天守は2009年(平成21年)10月9日から大規模な改修工事「平成の大修理」が行われました。

工事期間は2015年(平成27年)3月までの約5年半で、事業費は約28億円だそうです。外壁のしっくいの塗り替えや屋根瓦のふき替え、耐震性を高める補強も行われました。「昭和の大修理」から既に50年近く経過して、かなり痛んでいたようです。下の写真は入り口付近と西側面を2009年に撮影したものですが、自慢の白壁も薄汚れていました。

大天守入り口 改修前の大天守 大天守西面

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工事は2009年秋から着手されましたが、準備期間となる2010年4月まで外観とその内部は通常どおり見学できました。その後、本格的な改修工事が始まり、大天守は鉄骨と鉄板でできた「素屋根(すやね)」で徐々に覆われていき、12月には外からは見えなくなりました。

白い天守

天守の工事が終わったのは2013年11月末です。そこから1年がかりの素屋根の撤去作業が始まり、2014年6月には約3年半ぶりに天守が見えるようになりました。その際、修理後の姿は「あまりに白すぎる」とネットなどで話題となるほどに鮮やかでした。

修理前と比べて特に屋根が白いです。これは瓦と瓦の継ぎ目の漆喰が真っ白なので、遠くからだと屋根全体が白く見える。ですが数年後には漆喰がカビなどの影響で黒ずみ、屋根も以前のような見え方に戻るようです。

修理前と後の天守
修理前と後の天守
白い姫路城
白い姫路城
天守北面
天守北面
天守東面
東面
天守北東
北東
天守南西
南西
天守北西
北西
天守西
西
西の丸から観る天守
備前丸から観る天守 大棟瓦葺き完了
大棟瓦葺き完了

修理見学施設「天空の白鷺」

姫路城は「昭和の大修理」でも大天守は数年間にわたって素屋根に覆われたそうです。今回も高さ約52m、重さは約6000tの鉄骨に包まれ、その壁面に大天守の絵が描かれました。

修理期間中は城内見学コースも通常とは違い、一部エリアで立ち入りが制限され、天守内部も基本的に公開休止でした。姫路城にいってみたら天守に入れなくてガッカリって事にならないように、素屋根内部に見学施設が設けられました。

施設の愛称は公募の結果、「天空の白鷺」(てんくうのしらさぎ)に決まりました。公開は2011年3月26日に始まり、2014年1月15日まで。この間、入館者数は184万3406人。閉館間際の2014年1月には入館3時間待ちという状況もありました。

修理見学施設イメージ 姫路城を鉄骨でつつむ
世界遺産 姫路城を鉄骨でつつむ。 よみがえる白鷺城のすべて

施設に入るには従来の入城料とは別に入館料が必要でした。混乱を避けるためとして、天空の白鷺ホームページ(himejijo-syuri.jp)から入館の事前予約が出来ました。個人の場合は希望日の1カ月前から予約可能でした。当日券も有ります。ただ、基本的に予約者が優先されますので、予約状況によっては永く待たされる場合もあった。

受付を済ませて中に入ると、先ずは専用のエレベーターで一気に8階の展望スペースに移動。そこからはガラス越しに天守最上層の屋根と軒唐破風が目の前です。次に、階段を使って7階に降りると望楼部の壁や四重目の千鳥破風が見えます。見学可能なのはこのツーフロアだけで、そこから又エレベーターで1階まで降ります。作業の様子を再現した模型などが各フロアに展示してあり、それらを見て回っても見学時間は30分ほどです。

屋根に隠れて天守が見えないのは残念ですが、高さ約40mの展望室から間近に天守や修理のようすが眺められるめったにない機会でもありました。

関連サイト

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外観

大天守が素屋根に覆われて姿を消していき、白くなって再登場する過程を記録しました。カッコ内は撮影した場所です。最近の状況は市のホームページに掲載している画像で確認できます。

2010年1月
2010年1月(搦手)
2010年2月
2月
2010年3月
3月
2010年4月
4月(動物園
2010年5月
5月(イーグレ
2010年6月
6月(家老屋敷跡)
2010年7月
7月(美術館)
2010年8月
8月(備前丸)
2010年9月
9月(男山
2010年10月
10月
2010年11月
11月
2010年12月
12月(西の丸)
姫路城の素屋根(すやね)
素屋根(すやね)
姫路城の素屋根(すやね)
2014年1月
2014年1月
2014年2月
2月
2014年3月
3月
2014年4月
4月
2014年5月
5月
2014年6月
6月
2014年11月
11月
2015年1月
2015年1月
2015年3月
3月

この他工事関連の写真はこちらにまとめました。

経過概略

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

オープン後しばらくは多くの来場者が見込まれるとして、その混み具合をお知らせするサイト「姫路城大入実況」が開設されています。

姫路城グランドオープン

平成の「姥が石」愛城募金

平成21年4月6日(しろの日)から平成27年3月31日まで、姫路市が改修工事費に充てるための寄付金を募りました。事業費28億円の内、国が18億円で市が10億円を負担する。その市が負担する中のできるだけ多くを寄付でまかないたかったようです。たくさん集めるために、寄付をした方には金額に応じて、記念品や姫路城に自分の名前が残せるといった特典が用意されました。

この募金はふるさと納税制度を利用した姫路市への寄付のひとつで、申し込む祭に寄付金の使途メニューの中からお城の保存・継承を選びます。税金の優遇措置も受けられました。

この愛城募金は振込みですが、料金ゲート近くに下の写真のような大きな募金箱も設置されていました。また、平成22年5月から、市と協定を結んだスーパーと製造会社が対象商品1点の販売につき1円を寄付する「ハッピー未来プロジェクト」と題した募金活動もおこなわれました。

姫路市|姫路城大天守保存修理事業への寄附金を募集します これまでの受け入れ件数や金額を公開していました。最終合計は寄付と募金箱を合わせて、449,409,792円となっていました。

募金箱

PRポスター

平成の大修理に関して、姫路市が発行したPRポスターやパンフレットです。発行の目的は、市民や観光客に改修工事の日程などを広く知ってもらうためです。いつから天守閣が見えなくなるかといった問い合わせが多かったのだと思います。それと修理期間中の観光客減少に危機感を持っていたのでしょう。

「この姫路城、今だけ!!」

素屋根建設が始まる直前の平成22年3月に3万枚発行。裏面には大天守は間もなく見えなくなりますが、それ以外にも西の丸や好古園など見所はありますよとアピールする内容となっていました。

「春まで絶賛公開中。」

平成21年6月に発行したポスター(500枚)とパンフレット(3万枚)。看板もあります。内容は平成22年の春までは通常どおりであることをアピールするものです。パンフレットの裏面にはスケジュールや募金のお願いが書いてあります。

「まだまだ見えます 姫路城大天守」

平成20年11月に5万枚発行。両面印刷の表には「(平成22年3月まで)外観そのまま、見学今までどおり」と書かれています。裏面には工事期間中は素屋根の最上階に見学用スペースをもうけることや、保存修理事業スケジュールが示されています。

この姫路城、今だけ 春まで絶賛公開中。 まだまだ見えます 姫路城大天守

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